Nutrition science

魚は犬の栄養源としてどうなのか

魚はタンパク質や脂質を供給できる原料ですが、犬に必要なのは「魚」そのものではなく、必要な栄養素を満たす食事全体です。魚種・部位・加工によって栄養組成も変わります。

犬の食事と栄養について資料を見ながら相談する場面のイメージ写真
イメージ写真です。実在の獣医師・取材場面ではありません。本文の評価は掲載している研究・獣医学資料をもとにしています。

魚タンパク質は犬が利用できる

犬を用いた消化性評価では、スケトウダラやサーモンなどの魚原料がタンパク源として評価されています。また、シニア犬の食事で魚由来タンパク質を家禽副産物ミールの代替として使用した研究では、栄養価の高い食事を構成できると報告されています。

ただし研究は「魚ならどれでも同じ品質」を示しているわけではありません。魚種、部位、魚粉・加水分解物などの加工によって組成と消化性は変わります。

「魚が主原料」より、食事全体を見る

  • 主食なら総合栄養食等の目的表示
  • 対象年齢・成長段階
  • 魚以外のタンパク源
  • 保証成分とエネルギー
  • 必要なビタミン・ミネラルを含む全体設計

肉や魚だけを家庭で組み合わせた食事は、カルシウムなどの不足を起こし得ます。魚を与えることと、栄養バランスの取れた魚系フードを与えることは別です。

当研究所の評価

評価:魚は有力なタンパク源。ただし「魚だから栄養的に優秀」ではない。

魚原料を利用した犬用食事には十分な栄養価を持たせられます。一方、商品評価は魚種名ではなく、栄養設計・原材料・製造・対象・給与量を合わせて見る必要があります。

主な参照資料