Life stage / Senior

シニア犬に魚は良い?関節・認知・腎臓を一つの話にしない

年齢を重ねた犬では関節、認知、食欲、腎臓など複数の関心が出てきます。魚や魚油に関連する研究はありますが、それぞれ介入も対象も違います。

シニア犬が落ち着いて魚を使った食事を食べるイメージ写真
イメージ写真です。シニア期は年齢だけでなく、体調・体重・活動量・疾患の有無に応じて食事を考えます。
結論

シニア犬だから魚系フードが自動的に最適とは言えません。主食としての栄養適合性、体重・筋肉、持病、食欲を先に見て、そのうえでEPA/DHA等の研究を目的別に確認します。

関節:魚油由来EPA/DHAは比較的Evidenceが厚い

犬の変形性関節症では、EPA/DHAを含む食事や魚油について複数のランダム化試験と系統的レビューがあります。これは魚食領域の中では比較的強いEvidenceです。

ただし、サーモンやイワシを使っているだけの一般フードを、関節炎の治療食と同一視しません。

認知:魚油を含む栄養ブレンドの研究がある

高齢犬の認知研究では、DHA/EPAを含む魚油だけでなく、抗酸化物質、B群ビタミン、アルギニン、MCT等を組み合わせた食事介入が複数あります。改善が報告された研究はありますが、魚油単独の効果と切り分けにくい研究もあります。

腎臓:シニアだから一般魚フードを足す、はしない

高齢犬では慢性腎臓病が見つかることがあります。腎臓用食事はリン、タンパク質、ナトリウム、エネルギー等を含む総合設計であり、一般魚フードとは別です。

シニア犬の魚系フードを見るチェックリスト

  • 対象年齢と主食としての適合
  • 現在の体重・Body Condition・筋肉状態
  • カロリーと給与量
  • 食べやすい粒・水分・形状
  • 持病・服薬・療法食の有無
  • 健康訴求に使われる成分量が実際に開示されているか

主な参照