Palatability

魚は犬の食いつきが良い?

魚や鰹節の香りは食いつき訴求に使われますが、「魚なら犬がよく食べる」と断定するには研究が足りません。魚種だけでなく、加水分解・油脂・香気・粒・鮮度など多くの要素が関係します。

2種類の食事を前にして選択する犬のイメージ写真
イメージ写真です。嗜好性は魚種名だけでは決まらず、加工・香り・油脂・粒形状・個体差など複数要因の影響を受けます。
魚由来原料、加工と油脂と香り、粒や鮮度、犬の個体差、嗜好性試験の測定方法を分けて考える図
同じ魚由来でも加工や製品設計で結果が変わるため、魚種名だけで食いつきを一般化しません。

魚加水分解物で嗜好性が上がった研究はある

サーモンタンパク加水分解物を10%含む食事とチキン主体の対照食を比較した研究では、犬は加水分解物入りの食事をより多く摂取しました。一方、サーモンミール入り食では対照食との摂取量差は小さく、同じ魚由来でも加工によって結果が異なっています。

最近の研究では「魚由来なら必ず嗜好性向上」ではない

2024年の犬の給餌研究では、魚廃棄物由来の加水分解物・油へ置き換えても、最初に近づく割合や摂取比率に有意な差はありませんでした。魚由来原料そのものより、製品設計全体が重要と考えるのが妥当です。

当研究所のEvidence評価:原料・加工ごとの研究はあるが、魚全体の優位は未確立。

食べない犬では先に体調を見る

急な食欲低下は病気のサインの場合があります。「魚の香りで食べさせる」ことを優先せず、元気、嘔吐・下痢、飲水、痛みなどを確認してください。

主な参照資料